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2025.04.25

デジタルスポーツ論がスタート スポーツ科学部 フィジカルeスポーツ、ゲームパフォーマンス分析などスポーツDXを全国に先駆けて体系的に学ぶ

 大阪体育大学スポーツ科学部で、デジタルスポーツ論が開講されました。
 デジタルスポーツ論は、2024年に体育学部がスポーツ科学部に改組されたことに伴い、創設されました。フィジカルeスポーツ、ゲームパフォーマンス分析などスポーツDX(デジタル?トランスフォーメーション)を全国の大学に先駆けて体系的に学びます。

大阪体育大学で開講したスポーツデジタル論。ChatGPTの使い方を説明する沼田薫樹講師

 授業は毎週月曜の1限と2限、2年生が対象。第1回の授業では、今年4月に本格オープンしたガラス張りのラーニングコモンズ×デジタルスポーツ?スクエア(N202)でガイダンスが行われました。
 「DXとITはどう違うのか。皆さん、ChatGPTで調べてください」。担当の沼田薫樹講師(測定評価学、ゲームパフォーマンス分析)が学生に語りかけます。学生はスマホやパソコンのChatGTPにプロンプトを打ち込んでいきます。「AIは時々、うそをつきます。必ず根拠になるURLを確認しましょう」「AIの回答をそのまま使うのはNG。自分の言葉に言い換え、考察を加えてください」。沼田講師が机やソファーに座る学生の間を回って、呼びかけます。学生はさらにユニクロの店舗で進むDXについて調べました。

DXとITはどう違うのか。学生がスマホのChatGPTで調べる

 デジタルスポーツ論は、前後期のⅠ、Ⅱがあり、前期は座学の理論編、後期は実習編となります。授業は「エンターテインメントとトレーニング?教育」を縦軸に、「デジタル技術を使った分析」と「デジタル技術の応用」を横軸にして、それぞれを組み合わせた4つの領域で、スポーツDXの現状を理解し基礎的な知識を習得することが目的です。

授業は4月に本格オープンしたラーニングコモンズ×デジタルスポーツ?スクエアで

 15回の授業はオムニバス形式。大体大の教員や企業から派遣された担当が講師を務めます。
 第2、第3回は「ハードとソフトの融合 テクノロジーとスポーツビジネスの可能性」がテーマ。NextStairs社の顧問である宇野カルロス冠章さんが以前に在籍したスポーツデータトラッキングメーカーのラプソード社で、日本ビジネスの立ち上げ、大谷翔平選手をアンバサダーに起用してSNSでの動画再生が700万回を超えたことを紹介し、ダルビッシュ投手がラプソードで投球を計測している動画を視聴。Meta社(旧Facebook)?PwCコンサルティング時代のデジタルを活用したスポーツビジネスでの経験なども紹介しました。

「ハードとソフトの融合 テクノロジーとスポーツビジネスの可能性」のテーマで講義するNextStairs社顧問の宇野カルロス冠章さん

 学生には毎回課題が与えられます。第2回は、「既存のスポーツビジネスにデジタルで革新的な変化を起こす場合、あなたなら何を導入して新しい価値を生み出しますか」。学生は二次元バーコードからスマホで課題を読み取り、Google フォームで回答を送信しました。
 デジタルスポーツ論は7月まで、以下のカリキュラムが実施されます。

<デジタルスポーツ論カリキュラム>
1週   ガイダンス
2?3週 ハードとソフトの融合(NextStairs社)
4?5週 フィジカルeスポーツ(沼田薫樹講師?バレーボール部男子監督)
6?7週 ICT×教育 生成AI(ソフトバンク社)
8?9週 ウェアラブルデバイス(松尾元太講師?サッカー部男子監督)
10?11週 スポーツマーケティング SNSの活用(藤本淳也教授)
12?13週 スカウティング ゲーム分析(岡村修平講師?テニス部女子監督)
14?15週 メタバース/AR?VR技術(KDDI社)

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